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ストレスケア  現代の社会を治療する

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こころの時代

今世紀、人類は、自身の限界を顧みず行動し、物質と情報が氾濫した結果、あらゆる事象においてかつて経験したことのない、極限的な環境、ストレスに晒されています。

高度情報化社会は世界を狭くし、生活の利便性を高めましたが、反面、雑駁な情報が渦巻いているだけの空疎な実感のない生活に堕してしまっています。物質と情報の反乱は、手段と目的の倒錯の結果であり、挙句に手段の存続そのものが目的となってしまった社会をもたらしています。社会的動物である人間は、コミュニティが失われた環境で暮らすと情緒は不安定となり、社会に適応することが困難になってきます。

現代は、改めて「こころのありかた」が問われる時代になっていると思います。「こころ」は精神医学の対象になる心身相関としての「こころ」であり、いま多くの人が感じている漠たる、しかし強い不安は決して変革の過程での混乱に対してではなく、もっと深く大きな原因、人類が作り出してきた文明によって自らの存在を毀損しかねない恐怖に起因しています。

日本人の優れて特徴的な資質は、絶対的な価値観などに束縛も呪縛もされない自由なる合理性を持つことにありますが、我々はもう一度この資質を生かした文化の再構築を必要としています。精神医学に関わる一人ひとりもこの資質を明確に意識することで、「こころの時代」の「こころのありかた」を悩める人々と共に歩んでいけるものと考えます。「こころのありかた」は個々人が、社会での生活、人生の処し方を自ら考え、克服、獲得していかなければならないものですが、精神医学の役目は、現実社会における生活に堪えられないで苦悩し、あるいは社会的規約を無視して周囲に混乱を引き起こすような人々を対象として、その実態と原因を究明し、その人々が現実社会に支障なく対処することが出来るように様々な手段を用いて誘導することにあります。

「こころの時代」における精神医学は、かつてない重要な役割を果たさなくてはなりません。私たち精神科に関わるものは、人間として示す病像の全体像を捉えることを基本として、絶対的な価値観に捉われることなく、「こころのありかた」を人々と共に模索し、歩んでいくことを約束します。

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